国際孤立はどんな結果となるのか

ロシアのウクライナ侵攻、どんな結果になるのか予想できない。

 

小生は国際政治、経済の専門家でも何でもないから理論に沿った予測をする能力は皆無である。一方で、ほぼすべての専門家の意見は「侵攻はない」だった。

 

今後の予測も、仕事だから予測しないわけにはいかないのだろうけど、当たるか否かは全く不明である。なぜならば、すべては専制者の頭の中にあることなので、何をするかは、プーチン次第だから。

 

さて、この辺は目まぐるしく日々変わるので、状況に要注目である。一方で専制者以外は、かかわった人すべてが不幸な結果となるので、一日も早く停戦することを祈ってやまない。

 

今回のロシアの暴挙であるが、二次大戦の枢軸国と同じような展開になるような気がしている。

 

まず、国連の無力という意味では、国際連盟国際連合も大差がない。結論として大国の戦争を止める力は全くない。特に国際連合はそもそも戦勝国連合からの起源であるので、すでに組織が時代になじんでいない。

 

国連での孤立化という視点だと、戦前の日本と現在のロシアの立ち位置が被って見える。予測するのは不謹慎かも知れないが、この流れでロシアは孤立を深めて国連を脱退するかもしれない。

 

一部ロシアよりの国々は、棄権という形を取っているが、今後の情勢によってはロシアを見捨てるかもしれない。

 

中国については、本当にロシアを支持しているのかは、怪しいと思う。

ロシアの形成が不利になって、あるいはウクライナ戦線に兵力を大胆に投入する事態になった場合に、中ロ国境が手薄になるのではないか?

 

そうなると、中国が国境線を一気に押し上げようとしても不思議ではない。1960年代には実際に当時の中ソは国境をめぐって紛争を起こしている。このエリアは、日本が満州に駐留していた時代も、ノモンハン事件という形での国境紛争が生じている。

日本が二次大戦末期に弱ってきて、兵力を南方に移動した時期を狙って参戦したのは周知の通り。この際は国際条約 日ソ不可侵条約を一方的に破棄しての参戦である。

 

こういう国際政治のある意味常識(力関係によってすべてが決まる)の下では約束なんか、なき物に等しい。要は、国力が弱ってきたら、付け込まれるのである。

 

ロシアの今回の侵攻も、日独の開戦に似ていなくもない。開戦時のドイツはともかく、日本はこれ以上時間が経つと、国力・兵力の維持ができなくなるという焦りから参戦したのであるが、時間が経つにつれてジリ貧となっていく。

 

結局、大儀のない(自国の勝手な都合)で始めた戦争は、次第に孤立を深めて、いつの間にか「仲間」にも裏切られてすべてを失う気がするのである。

 

これは小生のつたない、予測であることを改めて付記する。