歴史は繰り返すのか

ロシアのウクライナ侵攻。

 

ロシア側が思うように侵攻が出来ていないという見方がある一方でロシアの無差別爆撃で民間人の犠牲が増えているのは憂慮すべき状況。

 

国際的に非難を浴びているが、返り血を浴びる覚悟で助ける国は残念ながら出てきていない。

 

アメリカは資金、兵器、情報を供給してサポートしているが直接介入していない。理由はロシアとの直接対決は第3次世界大戦の引き金になるからということらしい。

 

インターネット時代となって、情報が錯乱するから何が正しい情報かは判断する術がない。

 

なので、この戦争における論評をできるだけの情報は当然ながら持ち合わせていない。テレビで解説している人々も同じような情報量だと思う。

 

欧州の国際関係を研究している学者は、歴史的な経緯や現在の欧州の国家間の関係性を知っているから多少、状況判断はできるのであろう。しかしながら戦場にいるわけではないので、こちらも素人と比べれば多少ましな程度。

 

欧州大戦の歴史を振り返れば、ナチスドイツの横暴に対して、やはりアメリカは介入しなかった。しかしながら日本の真珠湾攻撃によって、アメリカ人の戦争支持世論が高まり、最終的には欧州戦線に参入した。

 

今でもフランス、パリの地下鉄駅名はアメリカにちなんだものとなっている。理由はフランスを開放したのはアメリカの参戦によってなしえたからである。

 

ナチスの敗北が始まったのは独ソ戦でのモスクワ侵攻の失敗により戦線後退を余儀なくされる。そしてアメリカの参戦・・・東西から挟まれる形で敗戦に至った。

歴史に「たられば」は存在しないが、敢えて、もしアメリカが参戦しなかったら・・・もっと欧州には犠牲が出ていたかもしれないが、当時のソ連が勝者になっていたかもしれない。その場合は欧州全体が赤く染まっていたことになる。(ゾッとするが)

 

今回、アメリカは2015年くらいからウクライナに兵器援助と軍事顧問によるウクライナ軍への指導を行ってきた。

 

また、経済制裁がどの程度ロシアに影響があるか議論があるところであるが、やはり2015年くらいから時間をかけて、西側経済圏との関係性を徐々に強めてきた。要は、西側との経済交流は以前と比べて活発化していたわけである。

 

という準備(?)を経て、SWIFTのロシア金融機関の除外である。以前より大きな影響となったことは疑いがない。

 

ドイツに代表される、西欧のエネルギーはこの10年でロシア産天然ガスへの依存度を飛躍的に高めてきた。だから、西欧はロシアへの経済制裁には安易に同町できないという説があったが結果は民主主義の養護に回ったのである。

 

別の見方をすれば、ロシアは西欧へのエネルギ輸出を飛躍的に高めて状況で決済手段えお断ち切られたともいえる。

 

過去の日本がそうであったように、経済依存度を高めた挙句に、経済制裁を科されて、一発逆転を狙って、完敗を喫した。

 

同じ道を歩むのではないかという危惧が現実となりつつある。第二次大戦と根本的に異なるのは、ロシアが核兵器保有していることである。

 

何が起きるか全く予測がつかない。